鏡開きをやる時間帯は午前と午後どっちがいい?伝統や縁起の考え方

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鏡開きをやる時間帯は午前と午後どっちがいい?伝統や縁起の考え方

お正月気分も少し落ち着いてくると、そろそろ鏡餅を下げる時期がやってきますね。

でも、いざご自宅で鏡開きをしようと思ったときに、「時間帯は午前と午後のどちらにやるのが正しいのかな?」と迷ってしまうことはありませんか。

仕事や家事、子育てなどで午前中にはなかなか時間が取れないという方も多いですし、夕方や夜、みんなで食べる時間に合わせて鏡開きをしても縁起が悪くないのか、作法として本当に問題ないのか気になりますよね。

今回は、そんな鏡開きを行う時間帯に関する素朴な疑問から、絶対にやってはいけないタブー、そして地域ごとに違う日にちのルーツや正しいやり方まで、私が色々と調べたことを分かりやすくまとめてみました。

いつやるのがベストなのか、本来の意味や由来も一緒に確認しながら、今年一年を気持ちよくスタートさせましょう!

この記事を読んでわかること
  • 鏡開きを行う時間帯は午前と午後のどちらが良いのかが分かる
  • 正月飾りを取り外すタイミングとの明確な違いが理解できる
  • 関東や関西など地域で異なる鏡開きの日程と背景が学べる
  • 刃物を使わないなど鏡開きで守るべき正しい作法が身につく

鏡開きの時間帯は午前と午後どっち?迷う疑問を解説

鏡餅を下ろすタイミングについて、「神様のことだから、絶対に午前中じゃないとダメなのかな?」と不安に思う方は結構多いかなと思います。

まずは、皆さんが一番気になる鏡開きの時間帯についての結論からお伝えしますね。

古くからの伝統的な背景と、現代の忙しいライフスタイルの両方の視点から、どのように時間帯を考えればよいのかを一緒に見ていきましょう。

午前と午後どちらも正解!鏡開きを行う時間帯の結論

結論から言ってしまうと、鏡開きを行う時間帯に厳密な決まりはなく、午前と午後のどちらに行っても正解です。

時間帯で悩んでいた方、安心してくださいね。

「神様へのご挨拶だから、やっぱり朝一番じゃないと失礼になるのでは?」と心配されるかもしれませんが、実は時間帯よりもずっと大切なことがあるんです。

それは、年神様への感謝の気持ちを持ち、家族の無病息災を願ってお餅をいただくことなんですね。

時間帯に関するポイント

  • 午前に行う:伝統や縁起を重んじる場合、休日で時間が取れる場合におすすめです。
  • 午後に行う:家族全員のスケジュールに合わせて行う、現代的なスタイルです。

昔からの風習をしっかりと大切にしたい方は午前中に、お仕事や学校があって家族みんなが揃うのが夕方や夜になるご家庭は午後に。

ご自身の生活リズムに合わせて、無理なく行うのが一番良い方法かなと思います。

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伝統を重視するなら午前中の時間帯に鏡餅を下ろす

「どちらでも良い」とは言え、なぜ「午前中が良い」という声が根強くあるのか気になりますよね。

実は、日本の伝統的な神事や年中行事において、お供え物を下げたり神様へのご挨拶をしたりするのは、基本的に「午前中(特に朝の早い時間帯)」に行うのが最も望ましいとされてきました。

これは、太陽が昇り「陽の気」が満ちる午前中に神事を行うことで、非日常のお正月(ハレ)から日常(ケ)へと、しっかりと気持ちを切り替える意味合いがあったからなんです。

武家社会から続く作法としても、朝に神棚の前で手を合わせ、新年を無事に迎えられた感謝を伝えてからお餅を下ろすのが、とても丁寧な手順とされています。

もし午前中に少しでも時間が取れるのであれば、朝の清々しい空気の中で鏡餅を下ろしてみるのも、気持ちがシャキッとしてすごくおすすめですよ。

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家族が集まる夕方や午後の時間帯に楽しむ現代の基準

一方で、現代は共働きのご家庭も多く、平日の午前中に家族全員が揃ってのんびり鏡開きをするのは、現実的にかなり難しいですよね。

鏡開きの本来の目的は、単にお供えしたお餅を片付けることではありません。

年神様の霊力が宿ったお餅(お下がり)を家族みんなで分け合って食べ、今年一年の健康と幸せを祈るということに本当の意義があります。

ですから、無理をして午前中に一人でササッと義務のように済ませてしまうよりは、夕食時など午後の時間帯に家族が揃ってから、温かいお汁粉やお雑煮にして和やかにいただく方が、本来の意味にぴったり沿っていると言えますね。

午後に行う場合のちょっとしたコツ

夜遅くになってしまう場合は、出かける前の朝などに「今日はお下がりをいただきますね」と心の中で神様に感謝を伝えておくと、より丁寧な気持ちで夕方の鏡開きを迎えられますよ。

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しめ縄や門松など正月飾りを外す時間帯との大きな違い

ここでよく混同されがちなのが、しめ縄や門松といった「正月飾り」を外すタイミングです。

同じお正月のアイテムですが、鏡餅と正月飾りでは、実は取り扱う基準や意味合いが全く異なります。

しめ縄や門松は、年神様が各家庭に迷わず来てくれるための「目印」としての役割を持っています。

そのため、松の内(関東などでは一般的に1月7日)が終わると役割を終えることから、そのタイミングで取り外します。

一方で鏡餅は、年神様が家に滞在している間の「居場所(依り代)」です。

そのため、松の内が明けた後も、鏡開きの日まではお供えしたままにしておくのが正しい作法になります。

飾り物の種類主な役割取り外すタイミング(関東基準)
正月飾り(しめ縄・門松)神様が家に来るための目印・結界松の内が明ける日(1月7日〜8日)
鏡餅神様が滞在する居場所(依り代)鏡開きの日(1月11日)

正月飾りを外す時間帯には厳密な決まりはありませんが、一般的には1月7日の朝や、7日いっぱい飾って8日の早朝に外すことが多いようです。

鏡餅とは下ろす日が違うということを、しっかり覚えておきましょう。

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地域で異なる鏡開きの日程と関東が1月11日の理由

鏡開きを行う日は、実はお住まいの地域によって大きく異なるのをご存知ですか?

関東地方や北海道、東北、九州などの多くの地域では「1月11日」に行うのが一般的です。

なぜ1月11日なのかというと、これには江戸時代の歴史が深く関係しています。

もともと鏡開きは全国的に「1月20日(二十日正月)」に行われていました。

しかし、江戸幕府の三代将軍・徳川家光が旧暦の慶安4年4月20日に亡くなったことで、毎月20日が月命日となり、お祝い事である鏡開きを20日に行うのを避けるようになったと言われています。

さらに、寛文2年(1662年)に幕府から「正月飾りは1月7日までに片付けるように」という触書が出されたことで松の内が短縮され、それに伴って鏡開きの日程も前倒しされることになりました。

その際、商家の仕事始めである「蔵開き」と合わせやすい日であったことや、「1」が並ぶ語呂合わせの良さなどから、1月11日に定着していったと伝えられています。

また、当時の江戸は火事が多かったため、燃えやすいお正月飾りを早く片付けさせて火災を防ごうという幕府の切実な意図もあったようです。

(出典:農林水産省「鏡もちの由来と美味しく食べるコツ」)

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関西や京都に伝わる伝統的な松の内と鏡開きの日程

関東に対して、関西(西日本エリア)では、古くからの伝統通りに松の内を1月15日(小正月)までとする風習が今も強く残っています。

これは、江戸幕府が「松の内を7日までに短縮し、鏡開きを11日にする」というお触れを出したものの、その情報が上方(関西)までは徹底されなかったり、古くからの文化や慣習を尊重し続けたりしたためだと言われています。

そのため、関西では松の内が明ける1月15日、あるいは従来の1月20日に鏡開きを行う地域が多いですね。

京都に見られる特別な風習

京都の花街(祇園など)や特定の旧家・商家などでは、お正月三が日が過ぎた直後の「1月4日」に鏡開きを行う慣習があります。

これは「仕事始めの始業式」に合わせ、新年の慌ただしさを早くリセットして、いち早く日常の生活や商売のリズムに戻すための古人の知恵だと言われています。

地域や職業ごとの違いって面白いですよね。

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鏡開きの時間帯(午前・午後)と押さえておきたい作法・マナー

鏡開きを行う時間帯や日にちについてしっかり理解したところで、ここからは実際に鏡餅を下ろす際のマナーや、お正月の後片付けに関連する様々な時間帯のルールについて詳しく解説していきます。

せっかくの縁起物ですから、知らずにタブーを犯してしまうのを避けて、正しく行いたいですよね。

包丁などの刃物は絶対NG!木槌でお餅を開く作法

鏡開きにおいて、最も気をつけなければならない最大のタブーがあります。

それは、鏡餅を包丁などの刃物で切ってはいけないということです。

これだけは絶対に避けてくださいね。

鏡開きは武家社会から広まった行事です。

刃物でお餅を切ることは「切腹」を連想させてしまうため、大変縁起が悪いとされてきました。

また、神様が宿った神聖なお餅に刃を向けるのは失礼にあたりますし、人との「縁が切れる」ことにも繋がると考えられています。

正しいお餅の割り方

固くなった鏡餅は、手でちぎるか、木槌(きづち)や金槌で叩いて細かく「割る」のが正しい作法です。

ただ、言葉としても「割る」は不吉なので、末広がりを意味する「開く」と言い換えるのが美しいマナーです。

最近は中に個別包装の丸餅が入っているプラスチック容器の鏡餅も多いですが、中のお餅を取り出す際も、できるだけ刃物を使わずに手でパカっと開けるように工夫してみてくださいね。

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12月29日や31日を避けるべき鏡餅を飾る日程の約束

少し時期を遡りますが、鏡餅を最初に「飾る」日にも、絶対に避けるべき日程があります。

来年末の参考として覚えておいてくださいね。

  • 12月29日:「9」という数字が「苦(苦しみ)」を連想させ、「二重の苦」という意味になってしまうため縁起が悪いとされます。
  • 12月31日:お正月前日に慌てて飾ることを「一夜飾り」と呼びます。お葬式の準備を連想させるため、神様に対して大変失礼だとされています。

鏡餅やお正月飾りは、遅くとも12月28日まで、もしくは12月30日に飾るのが最も正しいスケジュールです。

飾る段階からしっかりと縁起を大切にすることで、気持ちよく鏡開きを迎えることができますよ。

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どんど焼きでお焚き上げをする神社の受付時間帯

鏡餅と一緒に片付けることが多いお正月飾り(しめ縄や門松)は、地域の「どんど焼き(とんど焼き)」や神社のお焚き上げで処分するのが一般的です。

どんど焼きの行事は、1月中旬(小正月頃)の午前中の早い時間帯から行われることが多いです。

また、神社でお焚き上げの受付をしている場合、一般的な受付時間帯は「午前9時〜午後4時30分」くらいに設定されていることがほとんどです。

夕方以降に行くと受付が終了していて持ち込めないこともありますので、事前にご近所の神社のホームページや地域の掲示板などで、正確な時間帯を確認しておくことをおすすめします。

※神社の行事時間などは地域によって大きく異なるため、正確な情報は公式サイトを必ずご確認くださいね。

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新年の訪問挨拶で失礼にならない午後の適切な時間帯

お正月期間から鏡開きの時期にかけて、親戚の家や知人のお宅へ新年のご挨拶に伺うこともありますよね。

その際、訪問する時間帯にも気をつけたいマナーがあります。

午前中は、相手のお宅も初詣に出かけていたり、新年の片付けなどでバタバタと忙しかったりすることが多いです。

そのため、午前中の訪問は避けるのが基本的な礼儀です。

相手の昼食の時間が完全に終わってホッと落ち着いた「午後1時〜午後2時頃」に訪問するのが、一番迷惑がかからずスマートな時間帯と言えます。

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正月飾りを保管する前に適した虫干しの乾燥時間帯

しめ縄や門松などの正月飾りは、本来であれば毎年新調してお焚き上げに出すのがしきたりです。

ただし、木製や漆塗りの立派な飾り台、三方(さんぽう)、近年増えている工芸品・インテリアタイプのお飾りなどを来年のために保管する場合は、カビを防ぐために「虫干し」をしてしっかり乾燥させることが大切です。

虫干しをする時間帯にも最適なタイミングがあるんです。

一日の中で最も空気が乾燥していて湿気が少ない「午前9時〜午後3時の間」に行うのがベストです。

早朝や夕方以降は空気中の湿度が上がってしまうため、かえって飾りが湿気を吸い込んでカビの原因になってしまいます。

数日間晴れが続いた日の、日中のカラッとした時間帯を狙って風通しの良い日陰で干すようにしてくださいね。

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鏡開きの時間帯は午前や午後を問わず家族で美味しく完食

ここまで色々な時間帯や作法についてお話ししてきましたが、鏡開きで最も大切なことは「お下がりを最後まで感謝を込めていただくこと」です。

鏡餅には年神様の霊力が宿っていると考えられているため、古くから粗末にせず食べ切ることが縁起が良いとされてきました。

ただし、本物の生餅をお供えしている場合、注意したいのが「カビ」です。昔は表面のカビを削って水につけて食べる風習もありましたが、現代の食品衛生上、表面を削っても内部に目に見えない菌糸が入り込んでいたり、加熱しても壊れないカビ毒のリスクがあったりするためおすすめできません。

もし青カビや黒カビが全体に回ってしまった場合は、無理して口にせず、健康を第一に考えて適切に処分しましょう。

安全に美味しく食べられる状態であれば、小さく砕いたお餅はお雑煮に入れたり、小豆を使ったお汁粉(ぜんざい)にしたりするのが定番ですね。

小豆の赤色には邪気を払う意味もあるので、お正月にぴったりです。

また、細かく砕いてしっかり乾燥させ、油で揚げて塩をまぶし「おかき」にするのもとっても美味しいですよ。

子どもたちも喜んで食べてくれます。

時間帯が午前でも午後でも、それぞれの家族の形に合わせて無理なく行い、神様への感謝とともに美味しくいただいて新年のパワーをチャージしましょう。

この記事が、みなさまの心地よい新年のスタートのお役に立てれば嬉しいです。

※食品の保存状態や健康面での判断はご自身の責任で行い、少しでも不安がある場合は無理な喫食をお控えくださいね。